世界的なパンデミックのなかでの東京オリンピック・パラリンピック大会開催の是非には、世論を二分するほどの大きな意見の隔たりがありましたが、国境を超えたアスリート同士の友情、世界から称賛されたボランティアの活躍など、人々に相互理解と国際親善に寄与するスポーツの力を再認識させ、大きな感動を残して閉幕しました。
私たちの競技に目を移せば、内村航平選手の偉業を引き継いで個人総合優勝を果たした橋本大輝選手、種目別ゆかで銅メダルに輝き、有終の美を飾った村上茉愛選手をはじめ、体操競技、新体操、トランポリンの代表選手が健闘し、体操の素晴らしさと、パリオリンピックにつながる夢や希望を届けてくれました。
本会は、戦後復興の槌音響く1950年代から、日独対抗体操競技会(1953)、日ソ対抗体操模範演技会(1961)、中日招待チェコ日本体操演技会(1965)、日仏親善体操演技大会(1975)、ブラザーカップ国際新体操演技大会(1982)等を主管し、1970年に創設された中日カップ国際体操競技大会、後の豊田国際体操競技大会においても、単に競技の普及発展に止まらず、スポーツを通した国際理解の推進に多大な貢献を果たしてきたものと自負するところです。
令和4(2022)年度は、かつて中日カップや豊田国際で力と技と美を競い、観衆を魅了した選手や関係者の安否に深刻な懸念が生じるような、不穏な国際情勢とともに幕を開けました。国内では、コロナ禍により2年連続で国民体育大会が、本県でも3年連続で健康のための体操発表会が中止のやむなきに至るなど、本会としても成果発表の機会を確保できない不本意な状態が続いています。
世界の体操の仲間が安全に安心して練習に打ち込める日が一日も早く到来することを祈念いたしますとともに、会員の皆様には十分な感染防止対策を講じられ、コロナに屈することなく一層体操と親しんでいただくことを期待して、ごあいさつといたします。
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